海沿いなので風は強いし塩害もあります。大切なのは程度。暮らしに影響することなので、しっかりお伝えします

この街の良さはたくさんありますが、もちろんいいことばかりじゃありません。例えば、風が強いとか塩害も確実にあります。

海が近いから風が強いのは当たり前なんですが、それを最初からわかって住めば不満になりませんよね。でも、営業マンが「大したことないですよ」というようにいい加減なことを言ってしまうと「いい街だって聞いてたのに、実際住んでみたら風が強くてさぁ」というようにあとで不満になってしまうことがあります。大切なのは、マイナスの面を生活の中でどうするかをお客様が考えられるように、なるべく具体的にお伝えすることだと私は思っています。

例えば、洗濯物を外に干すか干さないかという生活スタイルによっても違いますし、外に干すなら塩の影響はどうなの？というのは、物件の場所や向きによってもそれぞれ違うので、ご案内の時に一緒に考えるポイントになります。

お客さんの家じゃない、親友の家だと思って担当すれば心のこもったが仲介できる

最初に勤めた長谷工では「自分の親友の家だと思って担当すれば、中古物件の仲介はできるよ」ってよく言われました。それを私に言ってくれた人に、今はすごく感謝しています。

不動産って当然ながらすごく大きな買い物なので、お客さまの不安に寄り添って、サポートするのも不動産屋の役目だと思っています。特に女の人が物件を見て気にするポイントは日々の生活に関わる分、細かくてが旦那さんにはわかりにくいことも多いので、奥さまの不安にアプローチするために雑談や世間話も大切になってきます。

「館山さん、言ってたことと全然違うじゃん！」って言われるような営業だけは絶対しない！

結局、住宅は住んでみないとわからないんですが、お客さまには生活に密着する考えられることは最大限、考えて買って欲しいと思っています。

引っ越しが終わって落ち着いた頃に、ご家族で新居の食卓を囲んでお醤油刺しをとりながら「まったくあの館山さん、言ってたことと全然違うよね！」って言われるような営業だけは絶対にしない！それだけはヤダって思っているんです。

だから「もしかしたらマイナスのことも言いすぎちゃうから、買えなくなっちゃうんじゃないかなって私は時々考えるんです」ってお客さまに聞いたことがあるんですが、「いやいや館山さん、全然言いすぎてないから大丈夫！必ず良いことも言ってくれるし、マイナスのことも言ってくれるから、それでも買うかどうかを考えられる」って言われました。それを聞いてからは、それをモットーにしようと自信を持てました。

お客さんも実際に住んでみての生の声を教えてくれる。そうやって積み重ねた経験と知識を次のご案内に生かす

こちらが正直なご案内をすると、お客さんも住んでみて気づいた生の声をちゃんと言いにきてくれるんですよね。

例えば、お売りする時に「こっちは花火が見えないかもしれない」とか「こっちは西日がきついかもしれない」とご案内したことに対して、「花火、ちゃんと見えたよ」とか「西日は思ったよりもきつかったよ」って。なんでそれを言いに来てくれるかっていうと、「館山さんの次の営業に生かして欲しい」っておっしゃってくれる。それはちゃんと生かさないと申し訳ないですよね。そして、そうやって経験と知識を積み重ねていけるのはこの街だからなんですよね。

なんでもお伝えするけれど、個人情報は厳守！おしゃべりだけど、口は硬い。それが信頼をつくる

いいことも悪いことも正直にお伝えしますが、自分がこれを言われたら嫌だなっていうことは言わないように加減をすごく考えます。私はすごくおしゃべりだけど、口は硬いので、それぞれの家の中のことは絶対にしゃべりませんし、それは不動産屋の信頼に関わる大事なことです。だから、そのあたりのことはどうぞ安心してなんでもご相談ください。

買主さんと売主さんが知り合い！？普段から嘘をつかない営業を心がければみんなが仲良くできる

売主さんと買主さんが繋がるなんて、中古を販売する世界ではほとんどありません。だって売る方は少しでも高く買いたいし、買う方は少しでも安く買いたい。相反する人が仲良くすることは難しいですよね。でも、幕張ベイタウンという限られたエリアでの仲介では可能性がゼロではないんです。

だから、この街はみんなが友だちだと思ったほうがいいし、だからこそ、Aさんに言ったこととBさんに言ったことが違っちゃいけない。私は普段からお客さまに嘘は言わないから怖いと思ったことはありませんが、その場限りのセールストークで勝負しようとする営業マンにとっては、この幕張ベイタウンは難しいエリアだと思います。